今リオ(今週のシナリオ)は「バッテリー」

pregnant_film2007-04-30

今リオ(今週のシナリオ)は「バッテリー」

監督:滝田洋二郎
原作:あさのあつこ
脚本:森下直
製作プロダクション:角川ヘラルド映画
配給:東宝


原田巧:林遣都
永倉豪山田健太
原田青波鑓田晟裕
矢島繭蓮沸美沙子

野球を通じて「信頼」を描いた爽やかな青春ムービー

巧「・・・」
豪、巧を殴る。馬乗りになり、胸倉を掴む。
豪「手抜きの球なんか投げよって!お前は今日、俺の野球を侮辱したんじゃ!」
巧「・・・」
豪「何とか言えや巧・・・かかってこいや巧!
巧「・・・」
豪「お前が信じんのなら、俺かてお前をよう信じんぞ。そんなバッテリーは終わりじゃ。今日で解散じゃ。」
巧「わかった」
豪、「!」。それ以上、何も言えず。
巧、立ち上がり、口元の血を拭って、石段へ。


巧と豪のように、「最終的に自分を受け止めてくれる」相手がいるって大切だなあと思うのです。 
...と原作のあさのあつこさんがそう答えていた。
『本当にそうだなぁ、ひょっとして生きる上で一番大切な事なのかもしれないなぁ』なんてしみじみと感じた。
シナリオを読んでいる最中、色濃く感じた事としては“バッテリー”の住人は皆、何かにたいして必死である。
だからこそ【衝突】や【信頼】が生まれる。“必死”で“熱く”なるから大切なものが何かを少なくとも感じるのかも。
このシナリオだってそうかも。無感情でみれば何も感じない平凡な一本なのかも。
それでも大切な事が埋まっている。そう感じる。

また観たい映画が一本増えた。